休日歯科診療について

太田新田歯科医師会
休日診療委員会
委員長 西林 滋

休日歯科診療について

 

太田新田歯科医師会では休日に「歯の痛み、腫れた、詰め物がとれた」などで急にお困りの方に 応急処置を主体とした診療を 下記の通り行っております。

歯科医は太田市・みどり市笠懸町で開業している太田新田歯科医師会員が当番制で担当しております。

1 カレンダーで休日の日 日曜日と祝日

2 お盆休み  8月13日~16日

年末年始 12月29日~1月3日 (かなり混みます)

3 診療時間 午前10時~午後1時まで

受付は できれば 12時30分までに来院してください。

4 診療内容

応急処置が主体になり 歯型をとってかぶせ物や入れ歯を作る

歯石をとる などの治療はしておりません。

5 薬は処方箋をだして薬局で買っていただきます。

6 必ず保険証をご持参ください。ないと10割負担になります。

後日保険証をご持参いただければ 預かり分の費用は返金します。

※また現在飲んでいる薬を表示するお薬手帳なども忘れずに持参してください。また問診票には 病気・体調等もれなく記入してください。

7 太田新田歯科医師会館

住所 太田市新井町516-18

太田市役所の南西に位置し 川沿いにあります。

電話番号 0276-45-7320

所在地や電話番号の確認は 太田市広報にも書かれております。

電話は平日でも事務員がおりますので確認が可能です。

その入れ歯本当に咬めていますか?

太田新田歯科医師会

藤平歯科医院

院 長 藤平 哲

その入れ歯本当に咬めていますか?

歯を失ってしまった場合の治療の一つとして、入れ歯を使用することがあります。多くの歯を失った場合は大きな入れ歯になり、すべて無くなってしまえば総入れ歯になります。入れ歯が合っていれば痛みはなく、違和感もほぼなくなり食事の制限もかなり少なくなります。

今回のテーマはここからです。

入れ歯の歯は主にレジンで出来ています。使用していると少しずつ擦り減っていきます。変化が少しずつな為、長年使用していても気が付くことは少ないと思います。

現在使用している入れ歯の歯の形を確認してみてください。もとの歯の形態が崩れていたり、平らになってしまっている場合注意が必要です。その入れ歯は奥歯の上下の接触が失われている場合があります。

ではどうやって食事をしているのでしょうか?歯が擦り減ってしまったため咬みたい位置ではなく、咬める位置を探して顎をずらして咬んでいるのです。

これが後に歯ぐきや顎の関節に悪影響を及ぼします。結果、その癖が長い人ほど新しい入れ歯に違和感があります。理由は今までの入れ歯と新しい入れ歯のかみ合わせの位置が違うからです。新しい入れ歯のかみ合わせは、理想的な位置を基準として作製しますので現在の入れ歯の噛む位置とのズレが大きい人ほど馴染むまでの時間が長くなります。

ですので、現在使用している入れ歯に異常を感じていなくても、時々噛み合わせをチェックして必要があれば調整をしてもらってください。

しかし調整しても完全には噛み合わせの位置をキープし続けることは難しいと思います。私の提案としては何度も調整を繰り返す前に新しい入れ歯を作製し、違和感やあごのズレを最小限に止めることをお勧めします。

歯科金属アレルギー

太田新田歯科医師会

おおばら歯科医院

院長 松本文男

 

歯科金属アレルギー

歯科金属アレルギーは、歯の治療のため装着された金属が原因で起こるアレルギーです。近年増加傾向にあると言われ、対応が急がれていますが、まだ一般的な認知度は低く、また診断、治療に時間や手間がかかる事もあり対応の難しい疾患と言えます。

金属を被せた歯の周囲だけが赤くなったり、白いザラザラができて、痛みや違和感を生じ、それが長期間無くならない場合などはアレルギーの可能性があります。ただし、口の中の症状はほとんど無く、手足など皮膚の発疹を主な症状とする場合も多く、アレルギーを確定するのは容易ではありません。

金属アレルギーが疑われる場合、通常皮膚科などでアレルギー検査を行い、陽性反応(アレルギーあり)が認められた場合に治療を行います。

治療は何よりもまず原因の除去、つまり金属を口の中から外します。仮の修復で一定期間経過観察して、症状の改善が得られれば、新たに金属以外の材料で歯の修復を行います。一般的には樹脂やセラミックが材料として用いられます。従来奥歯を金属以外で治療した場合、保険診療でなく自費診療となる場合が多かったのですが、近年保険でなおせる範囲が増えてきています。

昨年からは大臼歯(上下奥の大きな歯)にも保険で金属を使わない被せものが作れるようになりました。一部に適応できないケースもあり、すべての歯科医院で対応できるわけではありませんが、選択肢が増えたのは朗報と言えるでしょう。

今回金属によって起こる疾患についてお知らせしましたが、金属を用いて歯の治療をすることを否定するものではありません。金属材料は金属であるがゆえの利点が明らかにあります。金属は丈夫で加工性、適合性に優れ、様々な形態を作ることが可能です。金属アレルギーを恐れるがあまり、不必要に金属修復物を除去する必要はありません。正しい診断のもと適材適所で材料を選択することが重要です。歯科金属アレルギーが気になった方は、まず歯科医院で相談してみて下さい。

なぜ歯の治療は時間をかけなければならないのか?

太田新田医師会

おおたモール歯科

院長 八木 大輔

 

なぜ歯の治療は時間をかけなければならないのか?

 

患者様から、「歯の治療はどうして時間がかかるの?」という質問をよく耳にします。症状にもよりますが、歯医者での治療は複数回必要になります。今回は虫歯を例にあげてその理由についてご説明します。

まず虫歯は進行状況によってC1からC4の4段階に分かれます。癌にステージ4などがあるのと同様に、虫歯にもステージがあります。小さい虫歯は、光で固める樹脂で治せる虫歯です。基本的に1回で治療が終わります。もう少し大きくなると、硬い金属などの詰め物で歯を修復する必要があります。

虫歯菌が神経まで達してしまうと、ステージ3や4になります。痛みが出るのでこのタイミングで歯科医院に来られる方が多いです。神経を処置して歯を覆うかぶせ物の処置をするか、症状がひどい場合は、抜歯の対象になります。

神経というとなかなかイメージしにくいかもしれませんが、身体の動きや感覚をつかさどるとても大切な組織です。その一方、神経は一度ダメージを受けてしまうと、回復するのにとても時間がかかるという特徴があります。身近な例で説明すると、脳梗塞や事故で神経にマヒが出てしまった人はなかなか治らないですよね。

神経はとても繊細な組織なので、入り込んできた菌を自分の力で取り除くことができません。放置すると深いところに菌が侵入し、最終的にはあごの骨まで菌が達してしまいます。それを防止するために、歯科医院での治療が必要になります。

神経に入り込んだ菌は様々な器具や薬を用いて取り除いていくのですが、歯の中はとても複雑な形で枝分かれしているので、状況によっては一回の治療ですべて取り除くことは困難です。そのため薬で菌を殺したり、炎症を収めたりするために時間がかかるため、複数回の通院が必要になります。

また、神経と血管が亡くなった歯は、身体から栄養が送られないことで歯が弱くなってしまい、寿命が約半分になるとも言われています。

歯は、食事、見た目、発音、消化など、日常生活に関係しています。歯がたくさん残っている人ほど認知症になりにくいという研究結果もあります。

虫歯も歯周病も、重症にならないと症状が出ない病気であり、高血圧や糖尿病のような慢性疾患です。歯の異常について早期発見し計画的な治療をすることでご自身の大切な歯を抜歯せずに残すことが可能です。しばらく歯医者さんから遠ざかっている方は、ぜひお近くの歯医者さんに相談してみてください。