マタニティ歯科~正しい知識を持って歯科受診をしてください。~

 ○女性は妊娠すると、気持ちや体調の変化から歯科治療を受けたくても受けられなくなってしまう事が少なくないと思います。

○妊婦は、いつ歯科治療に受診すれば良いのか? 
歯科治療は、十分な配慮を行えば胎児への影響はないと考えられるが、母親が心配するのも事実である。よって不必要なリスクを避けるためにも、妊娠中期の安定期に歯科治療を行うのがよいでしょう。
 妊娠初期(~15W)と妊娠後期(28W~)は、応急処置に止めるのが望ましい

 ○妊娠による口腔内の変化
 妊娠期には、『つわり』『女性ホルモンの分泌増加』により歯科疾患のリスクが高まる時期です。
 つわりが発症し、(食事回数の増加)(嗜好品の変化)(唾液の分泌量の減少やねばねば感)により口腔内環境が悪化しやすくなる。
妊婦さんが自覚する口腔内の変化では、ブラッシング時の出血歯肉の腫脹
                               ↓         ↓
                        女性ホルモンが好きな歯周病菌がいるため

 ○妊娠すると、たばこやお酒は、胎児に悪影響だからよくないという事は、多くの人は知っています。
早産や低体重児出産のリスク 

               お酒を飲む   3倍

               たばこを吸う  7倍

               歯周病     7倍 

歯周病菌によって産生される物質(プロスタグランディンやサイトカイン)の存在で、これは、子宮収縮を促したりする物質でもあるので妊婦の体内を歯周病菌をめぐると分娩が促進されて早産を招く恐れがあります。
また胎盤に歯周病菌が感染すると胎児の発育が悪くなるため低体重児出産を招く恐れもある。

 キシリトールについて 

 妊娠期には、キシリトールガムやタブレットを積極的に摂取してもらいたい。
 唾液の分泌を促進、プラークの量や粘着性をブラッシングで清掃しやすく、感染しにくいミュータンスレンサ球菌に変化させていきます。1日3回~5回(食後が望ましい)5~10gを目安 継続摂取で2週間を過ぎた頃からプラークが減少し始め、3ケ月でミュータンスレンサ球菌が齲蝕原生の低いタイプに変化し、虫歯のリスクが減少する。

歯科の患者さんとしての妊婦さんは、X線の撮影服薬麻酔に関しての胎児への影響について不安を抱えていることが多い。

妊娠中の薬物投与 
 原則として治療上の有益性が危険性を上回ると判断されるとき最小限投与する。
 (~15週までは、投薬は出来るだけ避ける)
  抗菌薬) 第一選択薬 : ペニシリン系、セフェム系

  鎮痛剤)       : アセトアミノフェン

 局所麻酔薬 
 2%リドカインは、通常使用量であれば胎児への影響は少なくエピネフリンも通常使用量でほとんど問題がない。
※ シタネストオクタプレッシンの使用は避けるべき(フェリプレッシンに分娩促進作用があるため)

 X線の撮影 
 レントゲン撮影は、地球上で私達が浴びる1年間の自然放射線量を換算すると、
デンタルフィルムで150枚 パノラマで100枚の撮影に相当し、さらに鉛のエプロンを着せるることによって十分な防護を行っていることから、胎児に影響を及ぼさないで撮影が出来ると考えてよい。

 まとめ)

妊婦さんのお口の中のケアは、自分だけのものではなく、生まれてくるお子さんの口腔内環境にも大きく影響します。ご自身のお子さんが、生涯にわたって、虫歯がなくおいしく食事が出来るためにも妊婦さんの歯科受診をお勧めいたします。

  

このページの先頭へ