クセと歯並び

FM太郎        平成26年1月21日(火)放送

今日は日頃の何気ない仕草が歯並びに影響する事をお話したいと思います。お子さんが中心の話になりますが、歯並びの関心は高いように見受けられますので、簡単にお話させていただきます。

まず、歯並びに関係する一番代表的なものは、指しゃぶりですね。永久歯が出てくる小学校入学前後の5,6歳頃の指しゃぶりのクセが取れていないと、指の入っている型に歯が並んでいってしまいます。そうすると歯をかみ合わせても、上の歯と下の歯の間に隙間があいてしまい、外見上も気になりますが、前歯で物をかみ切れなくなることが問題となります。爪かみや毛布をかむクセも同様に爪の厚さ分、毛布の厚さ分の隙間ができてくることになります。

次に多いものは唇を閉じずに、ずっと開いたままにしているケースです。例えばテレビを見ている時などに口を開けたままになってはいませんか?唇を閉じていないと上の前歯は押さえがなくなって、前へ出て行ってしまいます。俗に出っ歯といわれるのがその状態です。前歯が出てしまうと唇が閉じにくくなってしまうことや前歯に着色がつきやすくなる、虫歯にもなりやすくなるなどあまりいいことがありません。

 

他には舌のクセなどもあります。舌で前歯などを内側から押し出してしまうクセです。前歯だけでなく奥歯を押すことがあり、押された部分は歯がかみ合わなくなったりします。舌のクセは物を飲み込む時に押していることもあり、周りが気づきにくい特徴があります。

 

人には色々なクセがあるので、一概に全てダメというものではなく、支障の出ている部分を支障が出にくいように治していく姿勢が重要かと思います。

指しゃぶりなどを見るとすぐにやめさせないとダメなんじゃないかと思いたくなるものですが、クセである以上急にはやめられないものであります。ゆっくりと、徐々に長い目でみて修正していく方にもっていくのが良いのではないでしょうか。

なお、歯の事に関しては歯科医院に専門家がおりますのでそちらでご相談いただければより適切なアドバイスが受けられますので、ぜひかかりつけの歯科医院にお声掛けください。

 

本日はどうもありがとうございました。