エフエムTARO 2018 放送内容

妊婦と授乳婦の歯科治療について

太田新田歯科医師会

おおた阿部歯科クリニック
院長 阿部 義則

妊婦と授乳婦の歯科治療について

今回は妊婦と授乳婦の歯科治療についてお話したいとおもいます。

日々の診療で妊婦と授乳婦の患者さんが来院する機会は少なくありません。しかも殆どの方がなにかしらの自覚症状を伴って来院することがほとんどです。

妊婦の歯科治療では原則として、全期間、応急処置以外の歯科治療は行わない。

初期:応急処置のみ

中期:通常の歯科治療がほぼ可能。診療時間は短く。妊婦に楽な体位。

後期:応急処置のみ

エックス線撮影に関しては、防護エプロンを着用し腹部を遮蔽しているので胎児への被爆線量はほとんどゼロになるので心配ありません。

局所麻酔薬の通常量の使用では、母体、胎児ともに影響ありません。

薬物療法に関しては、妊娠中の投薬に関する安全性は確立されてないので、強いて使用する場合は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ投与する。しかし、妊娠13週までは極力避けた方がよい。(主要器官が形成される時期で奇形等の異常が生じる可能性が高い。)

授乳婦の歯科治療では、ほとんどの歯科治療は問題ありません。

薬物療法に関しては、授乳婦の母乳中の薬物の乳児への影響が考えられます。

基本的には授乳中の方には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を中止させることが望ましい。(あらかじめ搾乳しておくか、粉ミルク。)

局所麻酔薬の通常量の使用では乳児への影響は問題ありません。

このように妊婦と授乳婦の歯科治療にはいろいろな制約がありますが、細心の注意を払って診療いたしますので安心して受診していただけたらと思います。

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